若い方達が奥州市を良くしようとすごい頑張ってるなと感じます。
そんな想いや活動を、お店にきてくださる私世代のお客様達にも伝えて橋渡し役として力になりたいです。

取材・文: 奥州NAVI編集部 加藤里佳 ポートレート写真: 奥州NAVI編集部 村上由


ーお店をはじめたきっかけについて教えてください。
市内の花屋さんの勤めていたことがあったのですが、肉体的にも花屋さんって大変なので歳をとってもできる仕事と考えるとちょっと大変かなと思っているときに、もっとのんびりとした仕事をしたいと考えて退職しました。
お家でハーブを植えたりしていたときに、また違った感じの花屋をやってみたいという方が現れて、共同経営という形で3年程やりました。それ以降はその方は大家さんになって、ここをお借りしてずっと私がやっています。
ー普通と違う感じの花屋さんとは?
そうですね、メインで取り扱うものが季節季節によって違うところでしょうか。
春ですと歓送迎会などに使う切り花を多く扱い、5月頃はハーブとか苗とかが多かったり、冬ですとリースとか。
あとは、キーパーという冷蔵庫を置いていないところです。
花が自然の状態で咲いているので、リピータの方には「家に持って帰った後もお宅の花は持つ」と言っていただいてます。一般家庭と同じ感覚で温度とか飾り方とかも提案できたらと思っています。
お店も小さいので、少しづつ仕入れて、それを売ってと、一日ごとに変わるようして、フレッシュなものを出来るだけ早くお客様にお届けできるようにしています。
ーインテリアやディスプレイもステキですね。
店内にあるものは切り花以外もすべて売り物です。在庫とかを抱えられないので、ディスプレイしながら使い方や飾り方もご提案しながら販売しています。
ーローズマリーさんのステキなアレンジメントの秘訣は?
全然意識していることはないんですが…、自分が見てみたいものとか、もらってみたいものとか、こんなのあったらいいなというのも考えたりもします。
あとは全部お客様が贈る方のイメージを伺った上で、自分の中で解釈をして作る感じでしょうか。それぞれもらう方に喜んでいただけるように、あげる方にどんな感じであげたいかとお聞きして作るように気をつけています。
そんなに大変なことではなく、なんとなくですよ(笑)
ーお花のアレンジメントを作っていて日々感じる事などありますか?
そうですね、花の贈り物って結婚したからとか、妊婦さんになったからとか、赤ちゃんが生まれたからとか、いろんな節目節目に皆さんプレゼントされるので、いろんな人の人生がずっと見えるといったらオーバーだけど、結構そういうものが多くて。
亡くなったときにもつきものですし、注文される方が泣きながら注文されて、こっちも泣きながら受けたりして…。本当に、人の人生に寄り添う仕事だなぁと思いますね。
私たちにとっては毎日接している花も、その花がプロポーズ用の花になったり、その方その方の想いが込められるものというか、気持ちをお花を通じて形にして伝わるようにしないといけない仕事だなと感じています。
ーローズマリーさんが主催の陸前高田の方との交流活動「ローズマリーまつり」。 今回で6回目となりますが、そのきっかけは?
話せば長くなるのですが(笑)、震災があり、その年の5月あたりにお客様から、陸前高田の竹駒保育園さんで入園式のお花や園舎のお花も全然ないので、何かできることないかなと相談されたんですよ。
それでうちで出来ることと考え、お花を入れたプランターを20個くらい持っていきました。新しい園舎だったのですが花壇に何もなかったので、1ヶ月2ヶ月しないうちにまたお邪魔して、お花と土も持っていったら、向こうの方も涙を流して喜んでくれて、それを一緒に植えたりしました。
そのときに出会った方に「ぜひ力になってください」と言っていただいたのが、ずっと心に残り「私にできることはなんだろう」と帰るときに考えていました。
その当時は、被災地を会場にイベントをやるというものが多くあったのですが、地元の方のお話をちらっと聞くと、来てくださるからそれに応えなきゃいけないとか、人を集めなきゃとか、向こうの方たちはそういう面で若干負担になってる部分もあると。
では一日でもその場を離れて、こちらに来てもらい、本当にリフレッシュする時間を提供できないかということで考えたのがおまつりだったんですね。
バスで来る事によって毎回遠足気分で、開放された気持ちで楽しんでいただけたみたいです。
ーなるほど!!楽しそう!
交流のある「そばっち」のイラストでも有名なオガサワラユウダイさんや知り合いに声をかけたら皆さん快く協力してくれたり、会場は水沢ガスさんの2階をお借りしました。ちょうど桜がきれいな時期で「今年は桜が見れないと思っていたけれど見れてうれしい」ととても喜んでいただけて、みんなでお花見もできたんです。
次の年の春にも、お花見の時期にして。お昼はお弁当とかじゃなく、キッチン安藤さんで美味しいオムライスを食べましょうと企画し、無理言って1時間貸切にしていただいて60人くらいかな、用意していただたりして。
私のわがままを通して、本当に皆さんに協力していただきました。
ーそして「ローズマリーまつり」が続いていくわけですね。
その都度、「何かしてみたいことはありませんか」と毎回毎回おたずねして内容を考えています。 3回目はpresseさんやクロスラボさんなど知っている方にもお声をかけて、かわいいお店をいくつかならべてお店屋さんごっこみたいな、そういうのも楽しいのではないかなということで、相談したら、皆さんも被災地の方のために何か力になりたいと、みなさん快く協力してくださいました。
実際に陸前高田の方達にもすんごく喜んでいただいて「こんなかわいいもの久しぶりに見た〜」と行っていただいたりして。
はじめから「復興」とかそういう大げさなものじゃなく楽しい気楽な集まりという感じでできたらいいよねということではじめました。
うちのお店にきてくださるお客様がボランティアで集まって、賛同してくれてやるというおまつりなんです。
メンバーも看護師さんだったり、銀行員さんだったり、いろんな人達がローズマリーの会として一緒にやってくれています。それが6回まできたぞっていう感じです。
ー今回の6回目のイベントはどんなことをするのですか?
今回は、陸前高田の方から、「いいところもいっぱいあるから、ぜひ今回はこちらに」とご提案いただいて、陸前高田の竹駒保育園が会場になりました。
陸前高田の方にも、チラシの制作やお店の出店にも協力していただいたりして、向こうの方達とも相談しながら内容を決めたりできるようになりました。
あとは、カフェコーナーを充実させたいと考えています。会場に来てゆっくりした気持ちでのんびりしたり、お話したりできる場所を提供できればと思っています。毎回少しずつ、そのときの状況にあわせて内容が変わっていけたらなと思います。
今回は陸前高田が会場なので、奥州市からバスをだしていただくので、沿岸から被災してこちらに来ている方にも一緒にバスに乗って帰ってみませんかとお声をかけて参加する方も募集しているところでした。
ー年々進化していますね!!
堅苦しい感じでなく、お友達感覚で関係づくりができたからここまでつづけられたのかなと思います。
ボランティアの方達も毎回続けてくださるっていうのはやっぱりそのときに感じて得るものがあって、また次もすんなりやってくださるので、損得関係なしに、それぞれ自分の得る物があるからつづけていけるのかなっと思っています。
ー今、奥州市について感じることはありますか?
花屋として感じるのは、地元でお花を作ってる方が多いと感じます。なので出来るだけ使わせていただいています。フレッシュなものが手に入りますので、買って頂いた方にも長く楽しんで頂けますし、生産者の方とお客様との間をつなぐ役割をしながら、地物も使っていけたらと思っています。
あと最近すごく思うのは、今若い方達が奥州市を良くしようとしていろんな活動をなさっていると思います。
世代の違う私にも声をかけていただいて色んなイベントに参加するんですけども、すごい若い方たちが頑張ってるなと感じます。そんな想いや活動を、お店にきてくださる私世代のお客様達にも伝えてお店としても力になりたいです。

今回のHUMAN NATURE人
花と香りの店 ローズマリー
渡辺しづえ
1961年4月26日生まれ
血液型:A型
趣味:読書

関連記事

ページ上部へ戻る